最近、書店で「陸王」と大きく書かれた本を目にした。

 

池井土潤氏の最新小説「陸王」は、

スポーツシューズ開発の小説なので俺が好きなバイクの話ではないのでとても残念。

 

陸王と言えば、俺のオヤジが四輪を手に入れる前に乗り回していたとか。

 

やがて、車庫で長いこと保管されたあと、

スクラップで売って俺が初めて乗った子供用自転車に生まれ変わった。

 

そう言えば、もうあの世に行ってしまったオヤジとおふくろはバイクでデートしたとか。

 

今風に言えば、タンデムツーリングかな。

 

ヘルメットなんてない時代(昭和30年代)だから、風が気持ちよかっただろう。

 

まぁ、我が家の話はどうでもいい。

 

 

陸王について話そう。

 

陸王は、デカイ国産くらいの認識しかなかった。

 

それは、間違いではない。

 

正式に言えば、アメリカから輸入していた

ハーレーダヴィッドソンを日本でノックダウン生産していた製品名を

「陸王」というのが正解。

 

大正時代から、ハーレーやインディアンなどに

米国製大型バイクが輸入され軍用車に使われるようになったが、昭和に入って輸入車には大きな税金がかけられることからライセンス生産された

ハーレーダヴィッドソンが陸王なのである。

 

特に日本独自の機能や特徴もなくハレーのコピーモデルだった。

 

性能的にも生産していた陸王内燃機の技術がいいものでなかったため

ホンマものを凌駕する性能を得られることはなかったらしい。

 

九十七式側車付自動2輪車は、陸王ベースで開発されたもの。

 

驚くべきことに、戦争中も生産は続けられて戦後も何とか生き残れたのだが、

時代はハレーのような、とり回しが大変な大型バイクよりも

ヨーロッパのドイツやイギリスのような小型・中型バイクが主流となった。

 

戦後は、バイク需要を見込んだ国産メーカーが

群雄割拠していた戦国時代でもあったため

技術力が劣っていた陸王は昭和35年に倒産したのである。

 

まぁ、ホンダがCB750を出すまえに

大排気量バイクを戦前から販売していたのはスゴイのだが、、。